ラオス出張・滞在記 vol.3

ヴィエンチャン最終日。

今日は実はひっそりと、かつ一番楽しみにしていたイベントがある。

それはラオスにあるラオディーというラム酒についてである。

ラオディーは国際大会でも賞を受賞するほど界隈でも人気のラム酒で、しかもそれを井上さんという日本人男性が作っているそうだ。

製造工場は滞在している首都ヴィエンチャンの中心地から50km程度離れている。割と何もない平地をひたすらに走ったように思ったが、前日のイベントでの二日酔いも残り、車内では眠りこけていたので、想像以上に早く到着した。

熱心に説明をしてくれる井上さんは本当にひたむきで、この国のことを想いながらモノづくりを続けていると感じられた。

設立当初メンバーが離散したり、資金面でうまくいかないことも多々あっという話も今は思い出話のように話していたが、きっと想像を絶する苦労があっただろう。だからことこうしてひたむきな姿で取り組めるのか。

ラム酒はサトウキビから作られるため工場敷地内には広大なサトウキビ農場があった。すでに収穫後であったのでもぬけの殻。

原酒を詰めた樽。ここからブレンドなどを経て、製品になる。

個人的にウィスキー蒸留所にいってもこの樽倉が一番テンションが上がる。

立ち込める原酒の匂いもそうだが、なにより積まれた樽がカッコいい。

ラオディには様々なテイストや品質のラインナップがある。パッケージもどれも素晴らしく、日常でもいただける本当に美味しく洗練された商品であった。

自分自身もお土産として、個人で飲む用として、数本購入。

もちろん雇用の創出にも一役も二役も三役もかっている。

また真ん中の女性は日本人。学生がインターンとして学びにも来るようだ。これだけ人を惹きつける製品であり、また井上さんのひたむきな姿勢や情熱にはストーリーにはドラマがあり魅力的だった。

・・・


実は翌日から、個人的に団体とはお別れをし、一人ルアンパバーンへ。

ルアンパバーンは世界遺産の街であり、そしてあの村上春樹も愛した場所であるらしい。

「ラオスにいったい何があるというんですか?」

見に行ってみよう。